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吾輩は猫である

8月2日

 澁谷の名曲喫茶「ライオン」・・
 1926年創業というこの喫茶店。
 大きなウッドのスピーカーも内外の設えも来始めた
 当時のまま。2階にあがり、一番奥のソファーに
 ゆったりと身を沈めます。
 3時と7時の定期コンサートのプログラムがコーヒー
 とともに運ばれてきて、この日はバッハのゴードべルグ変奏曲とやら・・
 クラシックの細かいことは知りません。
 ただいいなと思って聞くだけ。

 さてと・・
 ここで開く本はかの夏目漱石「吾輩はねこである」。
 明治38年(1905年)、漱石40才の処女作。
 正岡子規と親交の厚かった漱石が彼の主催する「ホトトギス」に
 第1回を掲載、好評を博し、11回の連載となったもの・・

 なんと伸びやかなんでしょう。
  台所でネズミを追う猫・・ 漱石自身が遊んでる。
 ハイカラ、進取を代表するような迷亭さん。
 保守的、儒学的?哲学人の独仙さん。
 苦沙弥先生の嫌いな実業人、金田さんとその一家。
 その他先生をとりまく幾多の人々。
 猫の目を通して生き生きと明治を語る。
 今から110年以上も前、こんな自由で躍動感のある
 日本があったんだなーととても面白く、ちょっと羨ましく・・

 この本の発刊の年は丁度、日露戦争で日本が旅順を陥落、
 ロシアに勝利した年でもあった。
 司馬遼太郎の「坂の上の雲」とはまたちがった、
 人々の生活にねざした明治の息吹を感じる。
 漱石のちょとくどすぎる表現にちょとかったるさもおぼえ、
 また、小説としての一貫性という意味では連載ものという
 こともあってそれぞれが物語として独立している感もあるが
 そんなことはおいて、とにかく楽しかった。

 110年前の小説を80年前からある喫茶店で300年前の
 音楽を聴きながら・・

「吾輩は猫である」 夏目 漱石   新潮文庫

名曲喫茶「ライオン」  
 

一茶

7月21日

 1日から2週間、黒姫高原へ・・
 前の愛犬ベスの散骨(少しだけれど・・)とニュウフェイス、ランディーの散歩。
 ペンションの人もこんなに長く逗留することに驚いていましたが素泊まりベースで
 無理をいっておねがいしました。
 もう黒姫に来るのも20年余になります。
 童話館からみる黒姫山も、妙高山も、それに連なる山々も素晴らしく、
 時にはうす雲をかぶり、ときには入道雲を背負い、様々な顔を見せてくれますが
 本当にさわやかです。
 北国の7月は紫陽花がみずみずしく咲いています。

 さてながい夏休みを終えて自宅近くの本屋さん。
 藤沢周平の「一茶」を見つけました。
 柏原、熊倉、二之蔵の黒姫の村々。
 鳥居川。
 近郊の牟礼、古間。
 今も変わらない地名がうれしい。また景色もほとんど変わっていないのだろう。
 15歳、継母との折り合いが合わず江戸に奉公に・・
 うまくいかず栄達の道を俳諧にもとめた一茶。
 だがその道はかなわず故郷へ・・
 栄達への欲望、嫉妬、物欲、性欲
 かくすことなく素直に生きた一茶・・
 あまたの句を残しその評価はさまざまだが
 その句に気取りはない。
 句は綺麗なものより自然なものがいい。
 黒姫の山々だ。


「一茶」 藤沢 周平  文春文庫

 ペンション BOW   http://park11.wakwak.com/~bow/

どぜう

6月20日

 高校時代の友人3人と駒形どぜうを食いに・・・

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200年前からの店。
 入って下足番に木札をもらって一階の広間へ・・
 板張りに籐畳を敷き、上に何本かの一枚板が等間隔で数本通っている。
 上に真っ赤になった炭の入った台に乗っかっているどぜう鍋、脇にねぎ、七味、山椒・・
 みんな、この板の前に胡坐をかいて食する。
 江戸時代と変わらないんだろうな・・・
 
  今日も明け六つからの仕事をちょいと早めににきりあげた大工の熊さん
  湯屋でひとっ風呂浴びた後、ここ駒形どぜうに・・・
  「フー、こう厚くちゃやってられねーやね、ひとつ精つけるか。
   おーい姐さん、まる(どぜう鍋)一つ、さらしくじら一つ、おしんこに酒一本、
   ひやでたのむぜ・・・
   さーてとまるにいっぱいねぎを乗っけて・・・
   ぐつぐついうまでさらしくじらで一杯だ。
   クー、湯上りにこの一杯がたまらないね。このために仕事してるような
   もんだ。さらしくじらの酸味噌もいい塩梅だ・・
    さてと・・そろそろねぎもしんなりしてきた。
   こいつに七味をたっぷりかけてと・・
   おー、たまんないねーこの匂いはよおー
   さてと・・
   うまい!生き返るぜ!
   姐さん、もう一本。
   夏はこうでなくちゃいけねー、暑いときには熱いもの
   フーフー、うまい。
   〆はどぜう汁にご飯だ。
   よーく出汁のしみたねぎをご飯にのっけてと・・・
   勘弁してくれよおー、うますぎるよおー。
   あと一刻もすれば暮れ六つだ。
   どうもこのままじゃ帰れねーや
   吉原でも川風に吹かれてくりだすか。」

 てなことでしょうか。
 
 今回は高校の仲間と来ました。
 全員ハンドボール部なんですがそのうちの一人
 キャプテンYさんが、当時、近所に住んでた我が家に
 遊びに来た折、小生の母親に連れてきてもらったという
 なんと40年前ものことを覚えていてこうなりました。
 外も、内も、ちいさな庭も、もちろんまる鍋も・・
 何も変わりません。
 過去の思い出も変わりません。
 今の仲間たちも変わりません。



 


 

ニューフェイス

6月16日

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 新しい家族が来ました。
 名前はランディー。
 いままでどこでどうしていたのか、よくわからないんですが
 ご縁をいただいて我が家の一員になりました。
 体重は3~4㎏、オス、雑種(テリア系がつよい)、利発で活発な子です。

 昨年は2匹の愛犬をあいついでなくし、本当につらい思いを
 しました。
 もうよそうかと思ってもいましたが、やはりさびしい。
 犬にととっても我々にとっても、幸せを分かち合えたらということで
 われわれ夫婦の今後をふくめた体力も考えて彼の登場とあいなりました。

 ランディー! よろしく!
 

 


仁寺洞

6月10日

 韓国へ行く。
 終戦の時、父が立っていた土地に行ってみたくて・・
 
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 夕暮れ時に歩いたソウル仁寺洞にある骨董通りはなかなかでした。
 人通りも多く、賑やかな通り。
 青磁、白磁の骨董・・(真贋のほどは私にはわかりません。)
 しゃれたアート。
 漢方薬、お茶にする様々な乾燥葉。
 書。
 織物(これは綺麗でした。)。
 
 ほとんど東京と変わらないけど、知らない文字、耳新しい言葉に
 囲まれて歩く・・
 異国の旅はいいものです。
プロフィール

旅人60

Author:旅人60
初めてのブログ体験・・・
あせらずにやってみようと思います。
旅のつれずれ、読んだ本、行った酒場
感じたことを書いていければ。
小生、時間にだけは少々余裕のできた
60才です。

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